育児の”報酬”について【やりたい育児だけでは回らない】

 
中年おじさん

育児は、見返りなんて要らない「無償の愛」。確かにそうだ。

そこを敢えて”報酬”について考えてみた。

そして「報酬のいいとこどり」は危険という話。

そもそも育児の”報酬”とは

まず、ここで言う”報酬”とは何かを定義してみる。

育児の報酬 = 育児で感じる全ての”いいこと”
「決して見返りを求めてはいけない。」
といったようなことを言いたい訳でなく、ただただシンプルに、子育てをしている中で、親が感じることができる全ての”いいこと”が報酬なのだと思う。
 
一言でいうと、
中年おじさん

笑ってくれればそれで幸せ。

なのである。
 
でも、そりゃ忙殺される中で気持ちが疲弊し、分かりやすい見返りが欲しくなることもある。
人間だもの。親だもの。慣れない子育てだもの。
ただ、裏を返すと、その状態で”報酬”をもらった時の喜びは、格別なものになるのを知っている。
だから頑張るんだろなあ。
そんな、”報酬”を考える上で、大きく2つに分けて考えてみることにする。
  • 短期もしくは簡単に得られる報酬
  • 長期もしくは得にくい報酬

では、いってみよう。

短期もしくは簡単に得られる報酬

これをざっくり言うと以下。

“いいこと”が起こるまでの時間が比較的短い、もしくはテクニックいらずだったり汚くなくて簡単。

例えば、以下がそんな感じ。

・にらめっこ
・たかいたかい
・お風呂
・離乳食
・寝かしつけ

笑ってくれたり、湯船に浸かった時に気持ちいいーーーの顔してくれたり、空腹で泣いてる時にお腹を満たしてあげると泣き止むし。眠気に陥落して目を閉じる瞬間など、可愛いことこの上ない。

うーん、寝かしつけは短期か?というのは微妙なところではあるが(^^;)

これらは数秒から1時間くらいで報酬が得られるため、パパママのうち、育児をメインで担当しない方(仕事時間が長い方など)が、文字通り短期で報酬を得るため(得たいため)に、担当することも多いと思う。

要は、敢えて悪い言い方をさせてもらうならば、我が子を構って笑顔が見たい

この時注意しなければならないのは、以下の点。

  1. やるなら、しっかりやる。
  2. 可能なら、作業分担する。お風呂とか寝かしつけとか区切れるものを。
  3. 時間がある時でいいので、次の章の”長期報酬”を得る作業も少しずつ担当して、できるようになる。

これ大事。

いろいろな人の話を聞いていると、これをないがしろにしてしまっているせいで、パートナーのご機嫌を損ねている人が多いように感じる。

特に上記①については、おろそかにするとキツいクロスカウンターがくることを覚悟した方がいい。

聞いた中では、

・子供には興味あるが、育児作業にはそもそも無関心。
・離乳食を与えるのはいいけど、与えるだけ与えて台所はめちゃくちゃ。
・寝かしつけを、できないと簡単にあきらめる。
こんな感じだと、パートナーにはだいぶ色んなものが溜まっている恐れが(^^;)
とか偉そうに言ってる私も、もちろんやってみたり色んなママさんと話して分かったことで、多くの家庭のようにパパが働いてママがメインで育児してたら、上記の罠にハマっていたかもしれず。。

てことで、我が家は現在妻が先に職場復帰しているが、この辺りはしっかり話して、分担や、どこまでやれば相手が楽か、を明確化している。

例えば夜中はどうしても女性の方が対処に向いているし、休日は毎度相談して、不公平感が無いようにしている。

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たまには喧嘩もするけど、それは微調整の話で。

要は、

美味しいトコどりだけやるんじゃなく、
余計な仕事を増やさず協力するのが吉。

なのです。

長期もしくは得にくい報酬

短期の逆で、

“いいこと”が得られるまで時間がかかる、もしくはちょい困難。

例えば以下が挙げられる。

・離乳食のトータルの管理(栄養バランス検討とか事前準備とか諸々)
・肌の管理
・歯磨き
・おむつ交換(特にうんち)

・危険要因の排除

などなど。

これをもっと深堀りすると、

結果が出るのが数年後や、なんなら一生影響するかもしれないような育児作業。汚い作業。もしくは、悪いことが起きないように常に気を配る作業。
といったものだ。
これが実はかなりしんどい。
・離乳食とか作ったことないし、月齢に合わせて栄養だの量だの柔らかさだの、分かんない!
・赤ちゃんの皮膚は薄くて弱いし、肌からアレルギー物質入るとか聞くし、風呂上がりは特に入念に保湿しないと!肌荒れも確認しないと!
・泣き叫けばれても、歯磨きは今からしっかりしておかないと、将来虫歯だらけになる!
・うんち、おむつからはみ出た!
・あの家具の角は大丈夫か、そこからコテンしたら頭ゴツンしそうだ、あそこはもう手が届いてしまいそうだ。
といった、要は、
すぐには報われない、もしくはきつい作業。
なのです。
20歳になったくらいに、あー育児なんとかなったな。と思うのだろうか。
その時初めて報われるのかもしれない。
なので、これの負担を軽くできれば、パートナーの精神衛生が改善されることうけあい。
ということで、
長期もしくは得にくい報酬を得る作業を進んで取り組むのが、
平和な家庭を築く上で吉。
と思う。

まとめ

育児をメインでしていない方の親は、どうしてもすぐに笑顔という報酬を得られる短期報酬作業を実施しがち。

だが、まだまだ新米パパの私の少ない経験で考えるに、

家庭円満のカギは、長期もしくは報酬を得にくい作業にあり。
と思う。
まあ、無関心で何にもしないよりは、もしくはガチで忙しい人もいるだろうし、短期報酬作業でももちろんやった方がいいに決まってる。
ただ、こういった意識を持つだけで、長期報酬作業を黙々とこなすパートナーへの接し方が少し柔らかくなりはしないだろうか。
もしそう思えた方が一人でも増えたら、とても嬉しく思うのです。
ではみなさん、引き続き気楽にがんばりましょう。
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